中国地方の観光<5日目> ~石見銀山、須佐ホルンフェルス
朝から雨になってしまい、予定していた足立美術館見学は中止。石見銀山へ向かうことにする。坑道の中だから雨でも構わないと思っていたが、到着してみたら車が満車状態で目的の龍源寺間歩まで5kmも雨風の中を歩かなければならない。挫折して大森集落内の散策のみを楽しんだ。この三日後に再度ここを訪れることとなる。
日本海沿いに島根県から山口県へ入って間もなく、須佐という街に地質学的に有名なホルンフェルスがある。今回訪れた畳岩や千畳敷は、砂岩、頁岩(ケツガン)の 互層からなっており、灰白色と黒色の縞模様をしている美しい海食崖だ。
朝から風雨が強い日で、須佐に到着する夕方になってようやく晴れ間が出てきた。海岸は荒波にもまれていたが、お目当ての縞々海食崖のたもとに下り立つことができた。
<荒波にもまれる海岸線>
高波にされわれ無いよう注意しながらホルンフェルスに触ってみる。予想していた通りしっかりしていて、有名どころでなければ思いっきりクライミングしてみたい所だ。
<縞々ホルンフェルス>
中国地方の観光<4日目> ~島根半島でフリークライミング
今日は島根半島でフリークライミング。予定では昨日のはずだったが、強風のため出雲大社観光とトレードした。
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予定するエリアは、「魚瀬(おのぜ)」、「片句(かたく)」、「地合(ちごう)」の三つ。まずは魚瀬エリアへ向かう。赤茶けた、小さいがすっきりした壁が目に入り、すぐにそこが魚瀬エリアだと分かる。青く澄んだ海が印象的だ。
<県道から見る魚瀬エリア>
まずはアップに「ノーマルルート(5.10a)」からスタート。壁は結構立っている。上部でサマーバケーション(5.10c)と別れるのだが、左のクラックガバを使わないように限定するには、アップとしてはちときつい感じなので、限定なしで。とりあえずOS。ロワーダウン時にムーブを確認してみたら、この部分がちょっと悪いだけのようだ。
<ノーマルルート(5.10a)でアップ>
2本目にこのエリアの目的である「燃えよドラゴン(5.11a)」をトライする。壁のほぼ中央、ポケットが散在するすっきりしたフェースだ。下部フェースから中間バンドまでが確信に見えたが、実際はバンドから上のフェースが核心だった。初見なのでホールド見落としもあるはずだし、正確なところは不明。11b位の感覚でやっとこさでOS。
次の目的エリアである片句へ向かう。県道からのアプローチが分からずかなり時間を食う。県道がヘアピンカーブしている地点、原発の放射線モニタリングがある場所が目印。そこから舗装路を下っていく。今度はどこから海岸へ下りたらよいかが分からない。民家の軒下を抜けるような路地を行ったり来たりして、ようやく岩場へ続く海岸へ下り立つことができた。ポイントは、県道から北へ200mほど下り車道が大きく右カーブ、この少し先、左手の民家わきを入ること。海岸を少々歩いた先のⅢ級程度の立った岩場も少々悪いので、帰りはラペルが無難。
百岩場のトポと現地の対比が分かりにくい。エリア一番奥にある印象的な「タッコング(5.8)」から登ってみる(OS)。ここだけボコボコした構成で、アメリカスミスロックの「five gallon backets」を彷彿させた。連れをトップロープビレーしているうちに波が近くまで寄せてきて落ち着かない。今日も午後から風が強まり波が高くなってきているのと、潮が満ちてきている様子。
<印象的なタッコング(5.8)>
このエリア2本目は、「ドン・ガバチョ(5.10d)」。最初が濡れていて悪く、乾いている左寄りのラインから入る。特別悪いムーブは出てこない。OS。
帰りのラペル地点で潮が上がって帰れなくなる心配をして、この2本で終わり。地合エリアへは時間が無くなってしまったため今回は行けなかった。
連休というのにこのあたりのクライミングエリアは閑散としていて、魚瀬で1組5名ほど、片句は貸し切りだった。
今日の風呂は、再度玉造温泉、共同浴場ゆうゆ。結構遅い時間だったが賑わっていて、知名度が高いせいか人気があるんだなと思った。泊まりは安来市の「道の駅 あらエッサ」。
中国地方の観光<2日目> ~伯耆大山
今朝はかなり冷え込んで、よく眠れなかった。
今日は伯耆大山に登る。朝6時には登山口周辺の駐車場は満車に近い。8合目あたりからは急に風が強くなり寒くなる。山頂の気温は4度ほど。霞がかかってそれほど遠望はきかないが、それでも十分楽しめる。足元周囲に広がる景色は独立峰ならではだ。
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玉造温泉の共同浴場へ行っては見たものの、めちゃ混みのためあきらめ。散々温泉を探した挙句、安来市の広瀬温泉富田山荘というところを見つけた。今宵は「道の駅 秋鹿なぎさ公園」にて車中泊。
大ナゲシ北稜から赤岩尾根 ;予想外の展開に
大ナゲシ北稜を登り、赤岩尾根へ継続してきた。
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今回の目的は、大ナゲシ北稜登高の他、赤岩岳西壁の直登、1583m峰西リッジ(仮称)を登ることの3点。
大ナゲシ北稜はそれほど困難ではなかったが、晩から朝方にかけて雨が降り、スリップしやすく神経を使った。
下の写真は、一般にラペルする壁だが、時間節約のため写真右側のバンドを利用してクライムダウンで済ませた。
赤岩岳西壁は、赤岩峠から最初に突き当たる壁を左寄りから取り付く。山頂まで30分ほどのクライミング。
中間部のカンテは岩も比較的しっかりして、高度感抜群。
赤岩尾根の1583m峰は、正面に目立つリッジを登る。一般には南面(写真右手)へ巻いたのち傾斜の緩い南面の岩場を登るが、今回の目的は写真のリッジだ。正面から見ると立っていて難しそうだが、実際はそれほど難しくなくお勧めできるルート。ただし出だし以降は支点は取れないと思った方が良い。
この先、赤岩尾根は霧で見通しが効かず地図とコンパス頼り。自分が今来た方向さえ分からなくなることも。
P1に到着して今回の山行も大方終わったと思われたが、実はここからが罠だった。P1からは埼玉群馬県境を1377m峰へ北上、赤岩橋へ下山する予定だったが、霧で全く見通しが効かないこと、地形が複雑、岩場が多い急斜面で、標高差100mほどを下降時点で時間不足となりあきらめ。
あれこれ方策を考えた挙句に結局、志賀坂諏訪山の手前から九十ノ滝コースを利用して間物へ下山。駐車した赤岩橋まで延々と車道歩きとなってしまった。とんでもない核心が待っていた。